星がくれた奇跡
「俺が告った日覚えてる?」
「あ・・うん」
「その日さ、愛来たじゃん?」
「うん」
「あいつ俺だけ保健室に置いて優連れてったろ?」
「そうだね」
確かに翔は閉じ込められた。
あたしは図書室に行って・・・・
「もしかして・・・」
「聞いちゃったんだ」
「マジですか・・・」
「でも助けようとして開けようと思ったら聞こえて」
確かに翔は悪くない。
あたしが口走ったから。
「俺、優の聞いてなかったら告る勇気なかったかも」
「・・・え・・・」
「絶対、振られるって思っててさ。でも、いけるって思った」
「じゃあ、あたしの聞いてなかったら・・・」
「うん言わなかったかも」
じゃあ・・・・行ってよかったってことじゃん。
あんときは、すごい愛ちゃんに渡したくなかった。
それは翔が好きだからで・・・。
「翔・・・」
「ん?」
「ずっと一緒だから!」
あたしは言った。
これからも翔と一緒にいると。
翔はあたしを強く抱きしめた。
「優・・・悪ぃ、我慢できねぇー」
「え・・?」
「キスしていい?」
「・・うん・・」
あたしたちは星空の下でキスをした。
すごい・・・溶け合ってゆくようなキスを。
翔がゆっくり唇を離した。
けど。
「翔・・・足りない」
「じゃあ星の数キスしてやるよ」
「・・・んっ・・・」
翔とあたしは大人のキスをした。
すごい溶け合っていく・・・。

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