星がくれた奇跡
家を出たら翔がすっごいびっくりしてて、
「ちょ、優!?」
ずっと走るのをやめないから不思議に思ったのかもしれない。
「やばー危ない所だった」
あたしはその場に座り込んだ。
「てかさ、もしかして優の母ちゃん・・・」
「うん」
そう。
あたしのお母さんは昔・・・て言っても高校生の時、地元でそうとう
荒れてたらしく、総長をしてたとか・・・・!
「俺んちの母ちゃん優の母ちゃんとダチらしい」
「・・・・は?・・・・」
「母ちゃんが言ってた。親友だってさ」
「マジですかー!?」
「マジ」
マジで!?
じゃあ、龍のお母さんも・・・・。
考えるのやめよう。
きっと、想像しちゃいけない。
あたしはパタリと地面に倒れた。
翔は「は?」って顔してて、
「優・・・おまえん家おもしろいな」
地面に倒れてるあたしを見てそう言ってきた。
おもしろい?
極普通の家ですけど・・・?
「おもしろくないし」
「とくに優と優の母ちゃんの口喧嘩」
「どこがおもしろいの!?ただ恐怖を感じるだけじゃん!絶対今怒ってるよ」
「だろーな」
翔は笑いながらあたしの腕を引っ張った。
ずっと笑うから、「笑い事じゃない」って言ったら「ごめんごめん」
って言いながら笑う。
ごめんって言っときながら笑ってるし!
あたしはのそのそ学校に行った。
学校につくと美樹に「優何その顔ー!真っ青じゃん!」って笑われた。
先生にも「山板どうした?真っ青だぞ!?」って言われてあたしは全部
「元々この顔です」って答えた。
そしたらクラスみんなが笑いやがった。
みんなは平気で笑ってるけどあたしは恐怖でいっぱいだよ!

そして、いよいよ恐怖のお帰りtimeがやってきた‐・・・・。
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