星がくれた奇跡
やっぱりまだ帰りたくない。
あたしはイスにへばり着いた。
ここを離れたら、あたしの負けだ。
あたしはなんだか翔の気配を感じて後ろを見たら・・・
「優帰えっぞ」
「いやだ」
「帰る」
「絶対やだ」
あたしはさっきよりも強くイスにへばりついた。
でも、
「ちょ、」
翔は後ろから抱きしめてきた。
抱きしめられて嬉しいけど・・・・
「み、みんな見てるよ!?」
「よくね?優がイスから離れないから悪いんだし」
でたー!
ドS!
ドSの血が騒いだ!!
「お願いだから離してよ」
「それ本音?」
「え?」
「本当は嬉しいんじゃねぇーの?」
翔はあたしの顔を見て笑った。
でも意地悪して楽しんでるように見える。
「お願いだ‐・・・」
あたしが「お願いだから離して!」って言おうとしたのに翔は
あたしにキスした。
・・・・。
・・・・・・・!
ようやく自分の状況がわかった。
びっくりしすぎて言葉もでなかった。
みんなが見てるー・・。
でも、「やめて」って言えないのはなんで?
体が一々反応して思うようにコントロールできない。
「・・・んっ・・・」
翔はまったくやめる気はなくて、舌まで入れてきた。
「か、帰るから・・んっ」
そしたらやっと、翔はやめてくれて。
「俺はまだしててもよかったけどな」
翔はキスをやめてくれたのに手はちゃんと掴んでる。
あたしが逃げないように。
教室に居たクラスのみんなに見られながらも、あたしたちは教室をでた。


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