星がくれた奇跡
どうして目を閉じたままなの？
ねぇー・・・・誰か教えてよ。
あたしはベットに眠ってる翔に近づいてパタリと座り込んだ。
気が抜けたかのように・・・・。
そしたら美樹が、
「翔・・・・命に別状はないけどいつ目を覚ますかわからない状態だって・・」
それを聞いて大量の涙がでた。
生きててよかったっていう涙。
いつ目を覚ますかわかない不安の涙。
怖い・・・。
あたしは眠ってる翔の手を握った。
「翔・・・起きてよ」
「・・・・」
「ねぇー」
「・・・・」
「今日、デートするって言ったじゃん」
「・・・・」
「あたしずっと前から待ち合わせ場所に居たんだよ？」
「・・・・」
「早く・・・翔に・・うっ・・会いたくて」
「・・・・」
「翔・・眠りは浅いって・・・っんふっ・・・言ったじゃんかっ」
「・・・・」
「だから起きてよ！」
「・・・・」
「起きてよ・・・」
「・・・・」
「前に家族にあたしのこと紹介するって言ったじゃん」
「・・・・」
「こんな形で合わせないでよっ！」
あたしの大量の涙が翔の手に零れ落ちた。
目を覚ましてよ。
いつものように笑ってよ。
あたしにキスしてよ。
抱きしめてよ。
意地悪だけど優しい翔を知ってるよ？
あたし、翔が大好きだよ。
だから目覚ましてよ。
「やだよ・・・・」
いつ目を覚ますかわからないって・・・・
一生目を覚まさないの？
いろんな感情が込み上げてきてあたしは叫ぶように泣き叫んだ。
「起きてってば！！！！！！」
あたしの声だけが病室に響き渡った。

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