星がくれた奇跡
奇跡
あの場所でいつものように寝っころがった。
暑いような寒いような。
あたしはまだ隣に翔がいるって考えて気持ちを落ち着かせた。
そんなこと考えてたらいつの間にか暗くなった。
星が綺麗だ。
キラキラ輝いてるよ。
翔と見たいな。
ケータイを手にしたらケータイについてた星のストラップが光った。
普段あまり光らないのに。
え・・!?
って思って空を見たら・・・・
「わぁ!」
思わず声がでた。
あまりにも満開の星できれい!
あたしは目を輝かせながら星を見た。
そして、ゆっくり目を閉じて星にお願いした。
『もう一度この星を翔と見れますように』
閉じてた目を開いたら、
誰かが後ろから抱き着いてきた。
「誰!?」
後ろを見ようとしても見れない。
「優・・・」
このぬくもり・・・この声・・・
「・・・翔!?」
「ごめん」
「ちょ、どうしたの?てかなんでここに居るの?」
「記憶戻った」
「・・・・え・・・・」
「いままでごめん」
「ほ・・・ほん・・・と・・う?」
「あぁ」
「う・・・っ・・・」
涙が出た。
翔の記憶が戻った。
ここにちゃんといる。
「ごめんな。大事な人忘れて」
「・・うっ・・・ふっ」
「ごめんな」
「しょ、翔!」
あたしは翔の胸に飛び込んだ。
嬉しいよ。
あたしは翔の胸の中でいっぱい泣いた。
泣いてる時は翔が頭を撫でてくれてた。
あたしはいっぱい泣いて落ち着いた。
「なんでここだってわかったの?」
「好きな女の場所ならどこでもわかる」
「翔らしいね」
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