白猫
「……残念、答えは否」

白猫は林檎を片手にニヤリと笑った

「……小生は猫にも人にもあらず」

女は呆気にとられたように

呆然としていた

白猫は林檎の芯をを片手に揺らしていた

「小生は、生きる都市伝説「白猫」……望みを叶える者……ぬしの望み、叶えてしんぜよう」

月明かりに照らされ

怪しく笑う姿は

まさに白猫だった
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