白猫
その瞬間

周りの風景が一転して

どこかの滝がある湖のような場所になった

「……ここは…」

「……契りの間…」

「へっ?」

女が隣を見ると

昼間の少女がたっていた

「……あなたは…」

「……お姉さん、望みは叶いそう?」

少女が湖を見たまま女に問った

「……ええ、叶いそうよ…あなたのおかげだわ………ありがとう」

「……お礼を言うのはまだ早い……」

「……え?」

少女は湖の奥……滝の方を指差した

女がそっちを見ると

湖に何かが浮いていた
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