白猫
『ちょっと!!まだなの!?早くして頂戴!!』

「っ!!」

周りにメイド長の声が響き渡った

『クスクス…また怒られてるよ』

『うわー、だっさいねー』

「……やめて…」

女は震える声で呟いた

しかし

使用人たちの声が止まる様子は無かった

『クスクス……』

『早くなさい!!』

『フフフフ』

『馬鹿じゃないの?』

「っやめて!!」

女は耳を塞いで周りの音を遮断した
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