白猫
「いやぁ!!助けて!!」

その使用人は他の使用人たちに助けを求めた

だが

他の使用人たちは

まるで「触るな」と言っているかのように

その手をはね除けた

「な、なんで!?なんで助けてくれないの!?」

「えー……」

「だって……ねぇ?」

使用人たちは互いに目を見合せ

蔑むように嘲笑った

「……だって、気持ち悪いもの」

「こっちまで被害が及びそうだし」

「こっち来ないでよ」

使用人たちは口々にそう言った
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