白猫
「きゃあ!!」

「何これ……鎖!?」

穴から出てきたものは鎖だった

「ほぅ……鎖か」

白猫は驚いたように言った

「クックックッ……よかったのぅ、ぬしらは生まれ変わることができる」

白猫がそう言うと

使用人たちの顔が明るくなった

だが

「……ぬしらの辿る運命は悲惨なものだがな」

白猫のその言葉に

明るくなった使用人たちの顔は

一気に暗くなった
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