白猫
「ひっ」

「嫌ぁ!!助けて!!」

使用人たちは助けを求め手を伸ばす

しかし

白猫はそんな彼らを見て笑みを浮かべながら

「さぁ……その魂が朽ち果てるまで廻ってくるがよい……悲しい輪廻をな……」

と言った

ズズ、と鎖が徐々に穴の中に入っていく

「嫌だ!!誰か!!」

「私はまだ死にたくない!!」

「ぁ……あぁ……」

使用人たちは

迫り来る死の恐怖に震え上がり

狂ったように叫び続けた
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