白猫
「だって…っ」

「……?」

「私は……ぅっ…お姉ちゃんのこと……忘れたくないっ」

「………ハハッ」

白猫は新しいオモチャを見つけたように笑った

そして呀江から離れ、屋上の中心まで歩いていった

そして

「アハハハハハ!!面白い!!」

急に踊るかのようにクルクル回りながら大声で笑いだした

「このような人間は何百年生きてきた小生も会うのは初めて……いや、これが二度目か……ククク」

「………」

呀江はそんな白猫を呆然と見た

「だが……やはり人間は滑稽だ、小生には理解できん感情(モノ)をもっておる…ククク」

「………」

「だから止められんのだ、望みのために小生の手のひらで踊っている人間を見ているのを……ククク、哀れよのぉ」

「………」

「なっ!?」

双樹は白猫を黙って見つめ

呀江は白猫の言葉と口調が最初と少し違うに驚き目を見開いた

「あなた……他人を弄んで楽しいなんて…どうかしてるよ!!同じ人間なのに!!」

「……同じ…人間?」

白猫は驚きのあまり足を止めた
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