ネコとマタタビ
「誰とメールしてんの?」

「あ、友也。 前の中学校の友達だよ。」

「そーなんだぁ。 転校とかってやっぱさみしいもん?」

「んー、どうかな? あんまりさみしくないかな。

友達と別れるのはさみしいけどその分新しい出会いもあるしね♪」

「そっか。さみしいのかと思った。」

「友也はさみしいんだっ♪

彼氏とかいたらもっとさみしいんだろうね。。。」

「いねぇの?」

「うん。いないよ、モテないからね(/_;)」

「んなことねぇよ。 芽衣はかわいいし、これからもっとモテると思う!!」

「…初めてそんなこと言われたっ!ありがとぉ、友也っ♡」

「なんか、照れるんだけど。。。」

「おーい、始まるから元に戻れ~。」


…ありがと、友也。

うれしかったよ。

だけどね?

今はそんなのいらない。

求めてない。

男は嫌いだけど、友也は好き。

だから、そんなに私に近づいてこないで。。。

苦しくなる。

単純な理由で男が嫌いな私がけがれてみえるから、

その、優しくて純粋な瞳で見つめられると苦しいの。

恋とはまた違う感情だから…

友也をなくしたくないだけなの。

お願いだから、このまま

友達のままでいさせて?

これ以上私に深入りしないで…
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