Loveless≠Alone
「遅ーよ、美月!遅刻しちゃうじゃんっ」
「ごめんね、ぼーっとしちゃってて…」
いつもの様に、喚く輝流に苦笑いで応える。
「ほんと、美月は!そーゆーとこ直さないから、友達出来ないんだぞ!」
五月蝿い。見下した様な言葉と、何故か威張る輝流の態度に、苛立つ。
そもそも、私に友達が出来ない原因の大多数は、私に異常な程の執着を持つあんたでしょうが!
怒鳴りつけたい衝動を抑える様に、空灯と繋いでいる手に力を込める。
すると、それに応える様に握り返されて、少し荒ぶった心が落ち着いた。