すきだから。(短編)
10年
「流星……」
「雪乃……」
私は、中屋雪乃。
そして、目の前に立つのは、石垣流星。
私達は今、十年ぶりの再会をはたした。
…偶然。
偶然、街で会ってしまった。
十年前まで、あんなに小さかったのに。
まぁ、お互い様だけど。
でも、流星に会えて嬉しい反面、ちょっと辛かった。
私は、流星に9年間も、片思いをし続けたから。
幼稚園、小学校と、私は流星を好きでいつづけた。