─§温もりの虜§─
「千紗の王子様はあの3人の内の誰?まさか悠斗君じゃないよね?!」


莉子に突然聞かれあたしは一瞬戸惑ったけど正直に答えた


「悠斗じゃないよ…ちょっと揺れたのは事実だけど…でも気付いたの自分の気持ちに」


愛しい彼に視線を向ける


「誰?……あっわかった」


真子が"ふふっ"と笑ってあたしを見る


莉子は解らなくていじけている


「わかんない…誰よー!!」


「あんた結構鈍いわね」


真子に馬鹿にされますますいじける莉子の耳元にそっと囁いた


「あのね……が好きなの…」


「えっ?!そっそうなのーふーんそっかそっか♪」


莉子はニコニコして"うんうん"と頷いていた
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