─§温もりの虜§─
洋輔と亮との別れ際に


「俺達以外の男はお前の王子様じゃねーんだから気を付けろよ!!」


「自分で王子様って言ってるー」


「うっうるせー……とっとにかく気を付けろよ!わかったか?!」


「ふふっ…わかりました♪」


「あーっくそっ」


自らの"王子様"発言で照れる洋輔は頭を抱えてしゃがみ込んだ


「帰り連絡しろ…一緒に帰ってやる」


亮があたしの髪をサラリと撫でて言う


胸がキュンとする…亮ってもしかしてツンデレ?俺様なのか優しいのかわかんないや


「…うんっ…わかった」


「おい…洋輔行くぞじゃあな…千紗」


「はぁー…千紗ー…じゃあーなー」


洋輔は亮に引き摺られるようにして連れていかれた


それを見送り学校へと向かった
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