─§温もりの虜§─
学校でいつも通り過ごしたあたしは放課後亮に連絡した


「朝別れた所で待ってる…」


亮の言葉にあたしの心臓がドキンとする


「待ってる」


男の子に待ってるなんて言われた事なんてなかった…


なんか新鮮!!


あたしの足は自然と早くなって行った



───…
──…


待ち合わせ場所には鞄を肩に引っ掛け建物にもたれて遠くを見つめる亮がいた


「かっこいい…」


その姿にまた胸がキュンとする…


かっこいいなと思った男の子はいたけど胸がキュンとしたのは初めてだった
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