─§温もりの虜§─
「それよりもう少しこのままで…」


そう言って昴は自分の腕の中にあたしを収めた


心臓の鼓動が聞こえる…


「ドキドキしてるのわかる?」


「…うん」


「…千紗ちゃんを抱き締めてるから…撲は君が好きだよ…本当に」


「えっ…?」


見上げたあたしの唇に触れるだけのキスをした


「…?!…キ…キ…スした…?」


ぎゅっと抱き締め


「クスッ…これくらいは友達でもするよ…まだ早い…お休み」


そう言って昴は眠ってしまった


ファーストキスだったのに…


昴の胸に頬を寄せながらあたしはドキドキしていた


本当に友達でもこれくらいのキスってするのかな?
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