─§温もりの虜§─
部屋の前にきた時理沙が急に振り返った


「千紗笑って?」


「へっ?」


「顔堅いよ?ほら笑ってー」


笑ってって言われても…と思った時


理沙があたしのほっぺを"つんつん"とつついた


そんな理沙が可愛いくてクスクスと笑ってしまった


「そうそう…大丈夫よきっと楽しいから♪じゃ行くよ」


理沙が扉を開け「お待たせー」と陽気に入って行った


「いこっ?」


百合と真知子に引っ張られてあたしは初めての一歩を踏み出した




新たな出会いの始まりとも知らずに
< 89 / 120 >

この作品をシェア

pagetop