先生は旦那様

『勝手にどうぞ。それより荷物置いとくからまた足りないものがあったら連絡して。じゃあ』


もう心配したのに無駄だったじゃん。


ぶつぶつ言いながら帰ろうとすると玲未花ちゃんがいた。


『亜依菜ちゃん、海のことで大変だったね。あたしね海から色々聞いてたから亜依菜ちゃんに報告すればよかったのにごめんね。』


玲未花ちゃんは海と親友だから言いたくても言えなかったんだよね。


『いいよ、別に。』


『あのこれお詫びっていうか。』


『そんなの気にしなくていいよ。』


それでも玲未花ちゃんはあたしに小さなラッピング袋を手渡した。


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