先生は旦那様
そして…
『あたしずっと月人に謝らないといけないと思ってたけどあわせる顔なくて…。』
翼があの頃の話をしだした。
『月人と結婚したかったけどお父さんの借金があるのわかってね。本当なら月人に正直に話せば良かったんだけど額が多すぎてどうしていいかわかんなくなっちゃったの。』
翼が泣き出した。
『そんなの、翼の家に借金があったって俺の気持ちは変わらなかったさ。』
…今でも
『お前金のためにキャバクラで働いているのか?』
『うん、はじめは凄く嫌だったけどね、スタッフのみんな凄くいい子たちばかりで。今は凄く楽しいよ。今までごめんね。突然いなくなって婚約解消なんてひどいよね。許してくれるとは思わないけどちゃんと謝りたくて。』
翼は俺に頭を下げた。