先生の天使

第１章

毎日、特に変化もなく生きてきて20年…
でもそれでもいいかな。って焦ることをしない綾香。
仕事も慣れてきた頃に合コンに人数合わせで誘われる。
綾香は特に卑屈になるわけでもないし、お洒落だって大好きなタイプだ。
ただ周りは恋愛音痴を知ってるから誘わなかったのだ。緊張して喋らなくなってしまうから…

｢ごめん!!今回だけ!!｣
と拝まれたら断るわけにもいかないか。とため息一つついて｢いいよ｣と了承した。予定があるわけでもないし。
すると｢お洒落してくるのよ!もしかしたらがあるかもだから!!お化粧してね!!｣と念を押されてしまった…
普段からノーメイクの綾香。持ってはいるが落とすのが面倒でしないのだ。
｢はは…お化粧か…｣
今誰かが一緒にいたら｢面倒な事になったなぁ｣と心の声が聞こえたかもしれない。

家に帰ってから、服は好きなのでどれにするか悩む。
夏だしちょっと肩でも出すか。とキャミソールをチョイス。
お化粧をしていたら母親が｢お化粧なんかして何処に行くの？｣
と聞くので
｢合コン｣
と言ったらいいの引っ掻けて来なさいよ。と母親は笑った。