先生の天使
《4月
初めて入学式に出て、担任の先生を見て一目ぼれだった。
名前は上屋裕二先生。裕ちゃん先生って命名。

初めての学校に緊張する私達に「楽しく学校やろう。」そう言って不敵に笑った。カッコイイ!!

まず、私の名前を覚えてもらう作戦。

テストでクラスで一番を取って、出来る女をアピール!これっきゃない!

中間テスト。社会クラス1位!徹夜の甲斐があった。名前を覚えてもらえた。

裕ちゃん先生がどこにいるかいつも追いかける。他の女生徒といる時はことごとく排除!

だって私の王子様だもの。》

かをりちゃん、頑張ったなって感心した。本当に裕二君が好きだったのだ。
私よりずっと前から。。。

ぱらぱらとめくって行く。

《裕ちゃん先生に彼女が出来た。許せない。邪魔してやる!

でも…

凄く美人。OLさんかな?

あんなポッと出の女には裕ちゃん先生の良さは分からない。

私の方がいっぱい知ってることあるもん!》
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