先生の天使
「しばらく来れない?」

とっても不満そうに裕二が聞き返す。

「うん、ごめんね。」

綾香は長い髪をいじりながら答える。

「何で?」

「メールとか電話は毎日するね」

「何で?」

綾香はにやっと笑って、内緒とだけ言った。

裕二は不満そうだ。
でも裕二のためだ。と綾香は心を鬼にして帰る途中に近くの自動車教習所に行って、手続きをして帰った。

教習は明日から。

正直言って綾香も自信はないのだ。
(アクセルを)踏んだら進むっていう時点で分からない。
でも裕二のためだ。やるしかない。

「よし!!!」

部屋で気合を入れてみるのだった……


< 123 / 170 >

この作品をシェア

pagetop