先生の天使
綾香は突然忙しくなった。
会社で仕事してすぐ教習所へ。その合間や帰ってから裕二とメール。

勿論、実地教習はすぐにハンコウをもらえる時は少なかった。

裕二は相変わらず不満そう。
でも内緒を通した。

そしてやっと仮免許試験。

…を、一回で合格はしなかったが3度目にやっと合格した。

「く…車って難しいのね。」

仮免に合格しただけでヘロヘロだった。

路上にでるのは正直不安だった。

川口に聞いたら慣れれば大丈夫って言ってたけど。
でも川口は車の免許の前に原付の免許を取って原付で道路を走っていたからなれているのかもしれない。と思った。



裕二は考えていた。

綾香は何をやっているんだろう?
浮気ってことはないから…そうすると何だろう?
でもメールとかは毎日くるし…でも会社の話題が主で他の話はしてこない。
何やってるの?と聞いても後でのお楽しみとか言って話してくれない。

もしかしてこんななってしまった自分に嫌気がさしたとか?

そう思ったら裕二はとても不安になってしまった。
もう、手首の傷は抜糸もしてすっかりよくなった。
でも、綾香にはあの自分の行動がかなりショックだったようだし…

かをりとの事とか?
でもそんなにかをりの声を嫌がっていなかった。

そうすると…

分からない。

どんどんへこんでいくので頓服の安定剤を飲んで、横になった。
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