先生の天使
「いいか、綾香。カーテンは絶対に開けたら駄目だ。外にも出ないで。今からちょっと行くから」

「う…うん…」

泣きながら返事をすると電話は切れた。





綾香の家に着いたらまず黒井を探す。

しかし誰もいない。

綾香の部屋は道路側の2階だ。

そこへ行くと小さな小石が積み上げられていた。

今までいたんだ。

裕二は確信した。

家は近いから歩いて帰ったんだろう。音を立てたら綾香にとっくに気づかれてたはずだ。



黒井がいないことを確認して綾香の家のインターホンを鳴らした。
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