先生の天使
「とりあえず家にいる間は大丈夫みたいだからゆっくり寝な?」

優しく言う。

「でも…入ってきたり…」

「そこまでしないよ。大丈夫。寝るまでいようか?」

「うん」

裕二は綾香をベッドに寝かせて静かに言った。

「明日もちゃんと迎えにくるからそれまでは、今までみたいに外で待ってないで家の中で待ってて?」

「…うん」

「絶対守るから」


裕二の言葉に綾香は裕二の目を見ると、裕二はうつなど忘れてしまったかのようだ。
でも今の綾香にはありがたかった。本当に怖かったから。

その目を見ていたら安心した途端、眠気が襲ってきた。




「…綾香?寝た?」


その答えの代わりに寝息が聞こえてきた。

裕二は起こさないように静かに部屋を出た。

母に挨拶をして綾香の家を出ると黒いの姿を探した。


見つからない。

もういないのか?

とにかく今の黒井の身辺がどうなってるのか知りたい。

裕二は欝になって以来使ってなった携帯を取り出した。
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