先生の天使
「あ、もしもし河合?」

河合はバーベキューに来ていたマッチョな体育教師の友達だ。



「おー久しぶり!」

河合は裕二のことは知らないから久しぶりの友人からの電話を歓迎した。

「実はさ…」


裕二は黒井のことを全て話した。

「マジでか?」


河合も驚きを隠せない。

「最近連絡取ったか?」

「…いや、黒井は元々自分から連絡してくるタイプじゃないし…」


「仕事してんのかな?噂でもいいから聞いてないか?」

河合は自分の記憶をたどった。
一つ、思い当たることがあった。

「そういえば…転職したらしいって聞いたけど、未確認だな。それ聞いて電話したけど解約してた」

「解約?じゃあ連絡は取れないのか?」

「そうなんだよ。石井もなんで教師辞めたんだろうって言っててさ」

それを聞いて驚いた。


「教師も辞めたのか?いつ?」

「3ヶ月くらい前かなぁ?」

綾香が教習所に行き始めた時期じゃないか!だから免許のこと知ってたのか!

「俺も連絡つかないかやってみるよ」

河合の申し出を裕二は素直に頼むと答えた。
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