先生の天使
川口に渡された招待状を見る。

綾香は愕然とした。

それは黒井との結婚招待状だった。


ガクガクと震えだした綾香に川口も驚く。


「ちょ…綾香大丈夫?」

「か…川口さん。私…どうしたら…」

半泣きで川口に黒井のことを話した。



「何それ!!!?」

川口もあまりの出来事に言葉を失う。

綾香は泣いている。

「…警察行こう?」

やっと出た言葉だった。

「裕二君もそうしようって…会社終わったら行こうって言ってて…」

そこまで言って綾香の携帯が鳴る。

母だった。

綾香が出ると母は凄い勢いで話し出した。

「あんた結婚ってどういうこと?裕二君じゃないじゃないのよ!聞いてないわよ!」

家にも送ったんだ…

綾香はもう放心状態だった。
見かねた川口が携帯を取った。

「あ、お久しぶりです。川口です」

そして母にも今聞いたことを話した。
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