先生の天使
黒井はにこにこしてるがやっぱりどこかおかしい。

そして気づいた。


目が


笑ってない……



どれくらい気を失っていたんだろう?

ここはどこ?

出口は…黒井の後ろにあるドアと窓だけだ。



どうなるんだろう…


綾香は自分で何とかしなければ。と思った時だった。


「ピンポーン」

玄関からチャイムが聞こえた。

「綾香ちゃん、シーだよ?」

黒井は指を口にあて、シーという仕草をした。


ドアを閉めて玄関に行った。

今しかない!

綾香は立ち上がった。

その時

「何だよ!」

黒井の怒鳴り声が聞こえた。

綾香は恐怖で立ったままになってしまう。
< 153 / 170 >

この作品をシェア

pagetop