先生の天使
給湯室にいると川口がよってくる。

「裕二君と付き合ったんだって?」

綾香は怯む。

「な…何故」


「何故なら家の旦那が裕二君から聞いた」

にやにや言う。

「な〜んで言わないのよ〜 」

綾香は真っ赤になって
「恥ずかしくて…」


「おめでとう!!」

綾香をギュッと抱き締める。
「やっと春が来たねぇ」

「ありがとうございます」
エヘヘと綾香は笑った。


そこでメールがくる。

裕二からだ。

「裕二君?」

「…はい〜」へにゃっと笑う。
「仕事中なんだからほどほどにね」
「はい」


と、慌ててメールを見る。
「週末ドライブしよう」

ドライブ…また寝たらどうしよう…とも思ったが寝なければいいよね。
と、OKを出す。


綾香の頭には花畑が咲いている。

「この世の春〜〜」


と給湯室で踊る。


夜なにを着ようか部屋で悩んでいる。またもや。
この間はワンピースだったから…これかな?と、チェックのスキニーに決める。


ー週末ー


綾香の家に裕二の車が止まる。

綾香が出てきたところでかをりが立ち塞がる。

がっくりと裕二が肩を落とす。
「平沢…」

「ここにいれば裕ちゃん先生来ると思ったから!!」
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