先生の天使
30分程裕二が寝ている。
隣で綾香はほっとする。


このまま朝まで寝れたらいいけど…


と、ハッと自分が何も着てない事に真っ赤になってしまう。
慌ててベッドから出ようとするとその腕を裕二が掴んだ。

「どこいくの?」

綾香は真っ赤だ。

「あの、服を着ようかと…」

「いいからおいで」

裕二は綾香を引き寄せ抱きしめた。


「ゆゆ、裕二君」

「人肌って安心する。生きてるね。綾香。それにいい匂いがする」

「うん、この匂い好きだからいつもつけてるの」



言いながら生きてるねって言葉が引っかかる。
そして30分で起きてしまったこともがっかりだった。


寝れないんだ…
本当に。

綾香はどうしたらいいのか抱きしめられながら悩んでいた。
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