ピュバティ ブルー


「マンションは父親のものだよ。あたしはそれ以外の生活の面倒は自分でみてるし」



葵は、母の遺してくれた貯金と、新潟に住んでいたときアルバイトで貯めたお金を、必要なものや小遣いにあてていた。



秘書の川村から渡された数枚のクレジットカードは引き出しに放りこまれたままだった。
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