ピュバティ ブルー


「その呼び方は慎むよう前に言ったはずです」



「こりゃ失礼、お嬢さんには決して手を出さないと、二階堂氏に申し伝えてくださいよ」



松井はふざけた口調でそう言うと、川村に背を向けた。



川村は無表情のまま踵を返して、待たせてある車に向かった。

< 145 / 222 >

この作品をシェア

pagetop