ピュバティ ブルー


「ひどいなぁ、そうすると君のお父さんなんかはどうなるんだい?」



青年は苦笑した。



「化石だね」



少女は青年から顔をそむけ、つっけんどんに答えた。



「嫌ってるのかい?」



「存在も否定したいくらいだよ」



少女の表情が少し雲った。



「お父さんの存在を認めなかったら、君の受けた生はどうなるのかな?」



青年は諭すような口調で言った。








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