ピュバティ ブルー


「じゃあ、ここで自己紹介をしていくよ。俺は松井直人、26歳独身、これからはおじさん扱いさせないぞ、松井先生と呼ぶんだ」



青年は振り返って言った。



「だあれが!いまどき教師を先生なんて呼ぶ奴はいないよ」



松井はすでに少女が発した声の射程距離から外れていたらしく、白い歯を輝かせて大きく手を振りながら土手を越えていった。

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