ピュバティ ブルー


「今朝の紹介にもあったとおり、俺は代員教師だ。従って池田先生が復帰されるまでの短い命だ。仲よくやって行こうな」



松井が言った。



「半年でいなくなるんなら、別に仲よくする必要ないじゃん」



生徒の一人がとんがった。



「まあまあ、池田に引き継ぐ前に、単位よろしゅう頼むわ」



別の生徒が口を挟んだ。



「君は、関西人か?」



松井は関西弁のほうを向いた。




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