ピュバティ ブルー


「まぁ、俺の授業ではいいだろう。大目にみよう」



松井は動じなかった。



「話わかっとるやん」



春海は嬉しそうに態度を軟化させた。



「しかし単位はシビアだぞ。受験科目に関係しないからってサボるんじゃないぞ」



「まかしといてぇな。絵ぇ描くんは結構すきやねん」



「そうか、期待してるぞ」



そう言って松井は再び出席簿を開いた。



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