ピュバティ ブルー


「葵さんは学期末試験2番の成績だったそうですね。社長が礼を申しております」



相手の女性が言った。



「僕は何もしていませんよ。彼女の実力です」



松井は淡々と答えた。



「謙遜は無用ですよ。それに社長は成績よりも、葵さんが休まず学校に行ってくれるようになったことが何より嬉しいんです」



女性秘書は口調を変えずにそう言った。
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