僕等の恋
「あのさ、とりあえず…
トイレから出てきて?」
「あ…っ、うん、
今出るから待ってっ」
ドクドクしながら
トイレのドアを開けた。
そこには、
不安そうな顔をした
美衣奈がいた。
私はどうしたのかと思い、
聞こうとした時だった。
「楓、ごめん…っ」
「えっ?」
いきなり言われた言葉に
動揺を隠せなかった。
まさか美衣奈に
謝られると思わなかった。
「いきなり怒って、
わけわかんなかったね。
それくらいでって
思ったでしょ?
やっぱ、恥ずかしくても
話すべきだったんだ…っ
本当にごめん…っ。」
何がなんだか
わからない私は
はてなでいっぱいだった。