僕等の恋
「聡史くん!おはよう!」
「…ああ」
そう。
聡史は超クール。
だけど、クールなのは女子の前だけで、男子の前だと超明るい。
「聡史!おっす!」
「おっす!今日は早いな」
「うるせえよっ」
男子と話すときはすごく笑顔。
そこらへんの女子は、それに騙されて好きになっていくわけで…
「さ、聡史くん!ちょっといいかなあ?」
「…俺?はあ〜…いいよ」
告白での呼び出しは毎日の日課。
いつもの事ながら、ため息をつきながら女子についていった。
そんな聡史を見てると、すごく笑えてきた。
「じゃあ先行ってるね!」
「ああ」
それだけ言うと、聡史をおいて学校に歩きだした。