聖なる光【完結】

「悟史くん…何?」怖かった。だけど聞かなければならない気がしたんだ。

「光ちゃんはまだ拓真の死を受け入れてない」

「何言ってるの?私はちゃんと受け止「受け入れてないよ、光ちゃん」

悟史くんの声は私にとって今は悪魔の声だ。
聞きたくない!もうヤダ!

「光ちゃん、ちゃんと向き合ってほしい。拓真は死んだんだ」
「やめて!」

聞きたくなかった。分かってる…。頭ではちゃんと分かってた。拓真が死んだんだって。体では分かってくれなかったの。

「光ちゃんは気付いてないかもしれないけど多分、拓真も光ちゃんもお互いライバルだったんだ」

ライバル…?
拓真は私にとってのライバル?

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