聖なる光【完結】
「聖矢っ」私は聖矢に駆け寄り精一杯の力で抱き締めた。
「聖矢、ごめんね。ごめんね…」私、彼女失格かな?
「私、自分だけが辛いと思ってた。聖矢もいっぱい苦しかったのに。ごめんね」聖矢は横に首を振った。
「どうして?どうしてそんなに優しいの」聖矢は少し時間があいて私の方を向いて言った。
「好きだからだよ、大好きなんだよ。光のことが」
「聖矢…」聖矢はギュッっといつものように抱き締めてくれた。
「聖矢っ」私は泣きすぎて声にならないような声で彼の名前を呼んだ。
「俺が、受け入れなかったとき気づかせてくれたのは聖矢だった」時間があいて悟史くんは話してくれた。
「でも、光ちゃんには言えないってずっと言ってた。知らない振りしかできないって…拓真のことを話してることに゙うん゙しか言えないって」
その言葉を聞いて私はまた聖矢を抱き締めた。