聖なる光【完結】

「光、いこ」聖矢が私の腕を引っ張った。
「うん」私は必死に聖矢についていった。

「はい〜ストップ」私達の学年の階の一番奥の教室の前で止められた。
「また!?」私は呆れたように言う。

「いいだろっ。俺がいいよって言ったら入ってきて」
「はーい」
聖矢、何したんだろ。呆れながらもワクワクしている私がいる。
頭の中で思い描いていると聖矢の声が聞こえた。

「光〜入ってきて〜」
「はーい」
私は返事をして教室へ足を踏み入れた。


「ハッピーバースデー」


クラッカーの音とともに20以上の私の友達が祝ってくれた。

「うわっ!!」
私は思わず拍手してしまった。

「何で拍手なのよ」そう言いながら私の前にいる親友、美優。

「美優っ」急に込み上げてきた幸せな思いが涙になった。その私の姿をみて皆が笑っている。

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