聖なる光【完結】
「どーよ?17歳のバースデーパーティーは」そう言いながら聖矢が私の横に立っていた。
「聖矢ずるいっ」
「えっ!?何で!?」
皆はまた笑っている。
「幸せなんだよね」私の代わりに答える美優。
「うんっ」
涙でぐちゃぐちゃになった顔で美優を見ると、「ぶっちゃいく」と可愛く言って私を抱き締めてくれた。
「光、ハッピーバースデー」親友の腕の中で最高の時を過ごしている私。
「ほら、泣いてないで笑顔になって聖矢くんにお礼言わなくちゃ」美優が私の背中を擦りながら話しかける。
「うん」私は美優から離れ、聖矢に抱きついた。
「聖矢っ」
「おー」
びっくりしている聖矢。
「聖矢、ありがとう」
私は聖矢の顔を見た。聖矢は照れていて少し顔が赤くなっているように見えた。
「お、おう」
「大好き」
そう言って私は聖矢の唇を奪った。
ヒューヒュー
皆が騒ぐ。私は少しして聖矢から離れた。今、考えると恥ずかしくてだけどそれ以上に幸せだった。