聖なる光【完結】

「何だよ急にっ」
「何?照れてる?」
私は聖矢をからかうように尋ねてみた。

「うるせー」
照れながら私の頭を撫でる聖矢。

「光、大胆ー」
美優がみんなを代表して叫んできた。

「こんなにすごいことして、みんなが聖矢のこと好きになったら困るもん」
「ばーか。俺は光しか見てないし。まじで好き」
そう言った瞬間、今度は私の唇を聖矢に奪われた。

聖矢、?
ほんとにね、幸せだったの。

でも早く気付けばよかった。
あなたが有名な人になることを。

あなたが私の手の届かないところにいるということを。

聖矢、1人じゃダメなの。遠くに行かないで…。


部屋にはバスケ部のみんな、クラスのみんな、徳原くんも、耀太もいた。

そして、拓真も。

「この写真…」部屋の隅に飾られている拓真の写真。

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