聖なる光【完結】

1日が本当に幸せで幸せで。そのおかげでバスケの方も順調だった。

「あー1日早かったな」
「そうだな。幸せな日はすぐに終わるもんな」
聖矢は空を見上げながらいう。

私も空を見上げてみた。

「空って広いね」
「ああ」
「空見てたら自分がちっぽけに思える」
「そうだよな。空で俺は1日左右されるからな」
「そうなの?」聖矢は頷いた。

「晴れてたら心も晴れてうまく走れる。雲だったらやる気が起こらない。雨は走れないからな。でも、自分の体力を伸ばすチャンス。みんな空に左右されてんじゃねえーかな」

私は聖矢の言葉に納得できた。

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