聖なる光【完結】
「今日はありがとう」
私は家まで聖矢に送ってもらった。
「どういたしまして」
さっきの寂しそうな顔はもうどこにもなくいつも通りの聖矢だった。
ギュッ
急に視界が真っ暗になった私はパニックになったがすぐに聖矢の腕の中だということが分かった。
「聖矢っ」
「光、大好き」
「私も聖矢が大好きだよ」
聖矢は私の言葉を聞いて少し離れた。
「光はさ、天使だよ」
「何よ急に!?」
私は照れながら笑った。
「だっていつでも周りを笑顔にできるし。俺だって光といるようになってよく笑うようになった」私は恥ずかしくて笑ってごまかした。
「光は俺の宝物だよ」
そう言ってポケットから何かを取り出した。