聖なる光【完結】

私はその場から離れようとしたが、記者に止められる。

「何で私が止められるの?おかしくない?」聖矢に小さな声でそっと聞いてみる。

「俺が知るかっ」そう言いつつ笑顔で質問に答える聖矢。

聖矢の隣でぼぉーっと突っ立っていると急に質問された。

「中谷君はこれから日本代表として日の丸を背負っていくと我々は信じています。あなたもこれからずっと支えていこうと思っていますか?」

何だ、この質問……。
結婚会見じゃ有るまいし。

だけど私は真剣に思った。私は隣に入られる限り聖矢を支えていきたいし共に生きていきたい。

だけど私は聖矢の隣にずっと入られるのかな?

聖矢は何処も行かない?

私はそっと聖矢の顔を見てみる。

「ん?」聖矢は何だ?という顔をしている。

私は少し彼の顔を見ながら考えた。

< 213 / 308 >

この作品をシェア

pagetop